この度、自社運営のスマートフォンアプリケーションの企画・マーケティング担当者1,007名を対象に、アプリ運営上の課題や予算等に関する実態調査を実施しました。調査分析は「B2Cアプリ」「B2Eアプリ」と項目別に実施しており、本記事では主に「B2Cアプリ」についての分析結果詳細をお知らせいたします。
なお、調査結果レポート完全版をダウンロード配布しております。本記事下部よりダウンロードいただけますので、ぜひご利用ください。
【調査結果トピックス】
【調査概要】
調査対象者条件:民間企業に現在勤めている/自社が運営するスマートフォンアプリケーションの企画・マーケティング担当に従事/アプリの種別、役職や企業規模、決裁権等の有無は問わない
調査設計・分析:株式会社グライダーアソシエイツ
調査実施機関:株式会社マクロミル
調査実査期間:2023年11月24日(金)~11月27日(月)
【調査結果サマリ(B2Cアプリ)】
※分析対象:消費者・生活者向けスマートフォンアプリ運営担当者 714人
■アプリ制作の狙いは「売上向上」や「顧客のファン化」などが上位
アプリ制作の狙いとして「利便性向上」32.1%、「EC売上向上」31.7%、「店舗売上向上」26.9%と続きます。顧客の利便性を高めてエンゲージメントを向上させ、様々なコンテンツを通じてファン化することで、売上向上や店舗送客に繋げていると推察されます。
■アプリの90%超がフルスクラッチで制作される。ローコード・ノーコードのアプリ制作プラットフォームの利用割合は約7%
アプリ制作体制は「フルスクラッチ」がおよそ92%を占めた。近年市場規模を拡大しているローコード・ノーコードプラットフォームの利用割合は約7.3%に留まった。また、制作をすべて外部委託しているケースは28.6%。企業側主導の制作体制が明らかになった。
■アプリ運営のKPIは「ダウンロード数」が最多で44.3%、次いで「アプリ利用者の満足度」30.3%、「CV数(売上貢献)」29.1%と続く
担当業務におけるKPIからは、「アプリを通じて顧客をファン化し、ECや実店舗での売上向上を目指す」運営目標が推察できる。
■アプリ運営の課題は「人的リソース不足」60.2%、「業務内容の属人化・ブラックボックス化」58.3%などが上位。配信コンテンツの不足や、コンテンツ制作工数などコンテンツに関する課題感も目立った
アプリ運営課題は多岐に亘ったが、特に配信コンテンツの不足や配信コンテンツ制作工数への悩み、人的リソース不足などが目立った。58.3%が該当する「業務属人化」の悩みなどを俯瞰してみると、少人数でコンテンツを制作配信し運営を続ける担当者の苦労が偲ばれる結果となった。
■アプリの継続利用に向けた取り組みからは「UI・UXや、配信するコンテンツの新鮮さや適切さが継続利用促進には有効」と考えられている様子が窺える
アプリの継続利用のための取り組みとしては、「UI/UXの改善」70.4%、「バグ・クラッシュの撲滅」67.9%に続いて、コンテンツ関連の施策・工夫が上位を占めた。ユーザーに「使用上のストレスを与えない」ことに加え「コンテンツを通じて満足度を向上させること」が、継続利用施策として有効と考えられている様子が窺えた。
■詳細な調査レポートは以下のフォームからどうぞ
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本リリースでは対象外とした「B2Eアプリ」運営実態のほか、アプリ運営予算(保守運用予算、コンサルティング予算、コンテンツ制作予算)の詳細や、回答者の属性、携わるアプリのジャンルなどもご覧いただけますので、ぜひご利用ください。
【B2Eアプリの調査トピックス】
- B2Eアプリの運営予算は、B2Cアプリの約70~80%程度に留まる。B2Eアプリのマーケティング予算平均59.6万円/月、コンテンツ制作予算平均59.3万円/月
- B2Cアプリの開発体制は、フルスクラッチの割合が高い(約93%)一方、B2Eアプリでは約25%がローコード/ノーコードプラットフォームを利用
- アプリを継続利用してもらうための施策としては継続的なUIUXの改善や、定期的なコンテンツの更新、配信などを実施する企業が多い